流行りの「オーガニック」商品。
なんとなく体に良さそうだなぁとは思いつつ、そもそも「有機」についてよく知らない人も多いのでは?
「有機野菜」「有機栽培」って何?
有機野菜・有機栽培といえば、この「有機JAS」マーク。
これがついている商品は、「有機野菜」・「有機栽培されたもの」であることが証明されています。
じゃあこの有機JASマークがついているものってどういう意味があるのか?
農林水産省HPには次のように書かれていました。
有機JASマークがついた野菜は、農業の自然循環機能の維持増進を図るため、以下の方法で生産されています。
農林水産省HPより
1. たい肥等で土作りを行い、種まき又は植え付けの前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用しない
2. 土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させる
3. 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り軽減
4. 遺伝子組み換え技術を使用しない
有機農産物は、無農薬・無肥料で栽培しているわけではありませんが、化学的に合成された肥料の使用を避け、限られた農薬を使用することを基本として、自然界の力で生産された食品です。
長いし難しいので要点をまとめると以下の通り。
ポイント
- 種まき・植え付け前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用しない
- 農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品である
- でも無農薬・無肥料ではない
つまり、化学的な操作が行われず自然界の力で生産された食品のことですね!
ちなみにこの有機JASマークは登録認証機関がJASに適合しているかどうか検査し、認証された食品にしか貼付が許されていません。
私たち購買者が「有機栽培」や「オーガニック食品」を購入するときには、このマークがついているかチェックしましょう!
日本ではどのくらい有機栽培が行われているのか?
2017年の時点で、日本における有機農業の面積は全体のわずか0.2%であることが発表されています。
つまり全然普及していない!!ということです。
一方海外に目を向けてみると、同年1位を獲得しているのはイタリアで15.4%。
次点にスペイン・ドイツ・イギリス・フランスとヨーロッパの国が並びます。
ちなみにアメリカはその次に中国と同率。
面積の割合は0.6%と、ヨーロッパ諸国と大きく差がついています。
環境先進国では有機栽培が着々と進んでいるのかな、という印象を受けますね。
有機農業がSDGsに?
有機農業は2つの優先課題に位置づけられています。
①有機農産物安定供給体制の構築
②有機農業・環境保全型農業の拡大
ポイント
- 化学肥料・化学農薬の使用削減による水質汚染防止→人々の健康・福祉にも繋がる
- 有機食品の購入が持続可能な食糧生産への貢献に繋がる
- 適切な土壌管理が気候変動の抑制に繋がる
- 生態系の維持・生物多様性に貢献できる
私たち日本人の「有機野菜」「有機農業」へのイメージは「安心・安全」「体に良い」というものが大半を占めているのではないでしょうか。
それに対して世界の動きとしては、環境保全のために有機農業を進めていこうという考えが広がっています。
他にも、農業研究者である篠原信氏は過去にこのようなツイートをしていました。
有機野菜・有機食品を優先的に購入すべき?
理想をいえばそうかもしれません。
化学農薬も未使用で環境にも優しい。言うことなしではないか!と思わなくもない…。
でも実際にスーパーや百貨店に行ってみると有機JASマークがついている食品って、結構お高い…。
有機栽培や有機JAS認定にはコストが掛かるため、どうしても価格設定は標準より少し高めになります。
物価上昇が止まらない昨今、日々の食費が家計を直撃しているのもまた事実です。
中々思い通りにはいかない世の中ですね…。
有機農業を実施している農家さんへの補助が拡大したり、消費者側にも何らかのメリットが得られるような施策が国策として行われればあるいは…。
でもそんなことを言っていても、日本の有機農業は普及していきません!
ちょっとしたお祝いやプレゼント、ボーナスが出たときなどに少しずつ有機野菜・有機食品を購入して支えていこうと思います♪
まずは自分のできる範囲のことから始めていきたいですね。
ちなみに私が最近買って人生観が変わった「有機ブラッドオレンジジュース」はこちら!
騙されたと思って一回試して欲しい!!
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